トラットリア ポルコ・ロッソ

盛駅近くのトラットリア「ポルコ・ロッソ」はコース料理を基本とした、大船渡では唯一とも言えるの本格イタリアン。地元の食材をふんだんに使い、素材の持ち味を生かした料理を出してくれると評判のお店だ。

トラットリア ポルコ・ロッソこの店を営むオーナー・シェフは山崎純さん。山崎シェフは大船渡に生まれ、若き時代をこの地で過ごした。そんな折、いつも考えていたのが、「大船渡にも彼女をエスコートできるような店があったらいいな・・・」ということ。
そんなある日、山崎氏は愛車のバイクに跨って東京を目指した。東京では知人の家に居候し、日雇いの仕事で資金を貯め、部屋を借りた。そして、ようやく門を叩くことができた老舗イタリア料理店が、「ポルコ・ロッソ」の原点となる。
トラットリア ポルコ・ロッソ

東京での修行の後、ローマにも渡り、本場の技とセンスに磨きをかけた。かくして帰郷した山崎氏は、1998年、ふるさとである大船渡に「ポルコ・ロッソ」を開いた。
山崎氏が修行先で改めて実感したのは、郷土・三陸の野菜や魚の美味しさ。彼流に言えば「食財」の豊かさだったという。東京の高級リストランテのシェフが、自分の故郷である三陸に足を運び、品定めをする。そんな姿を見て、いつか大船渡に店を出す時には、絶対に地元の「食財」を主役にしたいと、心に決めていた。

トラットリア ポルコ・ロッソ

食事は、アラカルトでオーダーすることもできるが、セットもしくはコースがお勧めだ。
ランチの場合は「ランチセット」(1,260円)という気軽なものから、4,200円まで幾つかのコースが設定されている。
ディナーは「ドンナコース」(2,620円)からと少しグレードアップし、予算とリクエストに応じた「シェフのおまかせコース」(3,150円~)の人気が高いという。記念日などをゴージャスに楽しみたい向きには予約制の「シェフコース」(5,250円~)もお薦めだ。
トラットリアではありながらリストランテ的な使い方もできるのは、山崎氏が目指したのが「彼女をエスコートしたい店」だからだろう。

トラットリア ポルコ・ロッソ

この店の料理作りは、食材の吟味から始まる。地元の農家や漁師を訪ね、味だけではなく農場の様子、漁法、作り手の人柄までもを確かめてから、初めて料理の食材とするのがこの店の哲学だ。
この日のランチコースの一品「きのこのSATOさんのムッチリしいたけ」は、陸前高田の佐藤さんが生産する椎茸を使った一口ピザ。佐藤さんの椎茸は全国のトップシェフからも注目されており、このピザも見た目は小さいが、頬張った瞬間に鮮烈な椎茸の香りに包まれる。佐藤さんの椎茸を使ったメニューは他にもパスタなどがあるので、訪れたら是非リクエストしてみていただきたい。

トラットリア ポルコ・ロッソ

その他、定番となっている品として「馬車に乗ったモッツァレラ」がある。
こちらは水牛の乳から作られたモッツァレラチーズに、たっぷりのバターを含ませたバケットを載せオーブン焼きにしたもの。リッチなバターの香りに対して、モッツァレラの伸びやかでシンプルな舌触りが心地よく、贅沢な気分を満喫させてくれる。
これは是非、ワインと一緒に楽しんでほしい。

トラットリア ポルコ・ロッソ

パスタは幾つかからチョイスし、コースの種類によって1~2種類を適量サーブしてくれるタイプ。2人で別々のチョイスをすれば、2点盛りにしてくれる心憎いサービスもある。
この日は「陸前高田産春キャベツと自家製アンチョビのペペロンチーノ」と「活ホタテと焼きウニのクリーム 手打ちフィットチーネ」(+700円)をチョイス。スパゲッティーニはやや強めの塩で茹で上げられ、茎まで甘い春キャベツと、焼くことで芳香を増したウニの美味しさは筆舌に尽くし難い。こちらもワインと一緒に楽しみたい絶品パスタだ。

トラットリア ポルコ・ロッソ

訪れたのは震災からおよそ1年の時。この時は三陸の海鮮はほとんど出回って居なかったが、「来年ごろにはカキもアワビも、そして魚も、美味しい地元産が出回ってくるでしょう」とシェフは話していた。
山崎氏は震災翌日から避難所へのおにぎりの配布を始め、やがて大きな輪へと広がっていった「さんさんの会」の立ち上げ人でもあり、その郷土愛は深い。
そんな山崎シェフが郷土の人々とタッグを組んで作る極上のイタリアンは、どんな高級食材を使った料理よりも愛にあふれていた。

トラットリア ポルコ・ロッソ
所在地:岩手県大船渡市盛町字町10-1 
電話番号:0192-26-0801
営業時間:11:30~15:00、18:00~23:00
定休日:火曜日

http://porcorosso-web.com/

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