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大船渡市社協 復興ボランティアセンター

2012年3月20日 火曜日

「社協」とは社会福祉協議会の通称。全国各地の自治体で、地域福祉の推進をはかる拠点として設置されている社会福祉法人のことだ。大船渡市にも以前から社協は置かれていたが、震災の津波被害を受け、翌日の3月12日から「復興ボランティアセンター」として活動し、市内をはじめ全国から訪れるボランティアの活動の采配を行っている。震災から1年にあたる2012年3月。いま、大船渡のボランティアはどのような局面にあるのだろうか。

大船渡市社協 復興ボランティアセンター

国道45号線沿い、市の総合福祉センターの駐車場の一角に設置されたテントとプレハブが、ボランティアセンターの活動拠点となっている。土曜日の朝8時半、まだ氷点下の冷え込みという中、テントの周りには十数人のボランティアが訪れていた。
受付は初回と2回目以降に分かれており、今日の参加者はほとんどが2回目以降の受付で手続きを済ませていた。

現在、ボランティアの6割以上がリピーターだそうだ。集まったボランティアはその日の分担を伝えられ、数人ごとに現場に向かい出発する。

大船渡市社協 復興ボランティアセンター

この日の作業は仮設住宅の棚作り、復興マップ作り、泥出し作業など。市内のボランティア団体とも連携しており、「さんさんの会」の作業に参加するチームもいた。いずれの作業も、初めての参加でも関わりやすい単純作業が中心で、何度も参加しているボランティアのリーダーが作業を仕切るケースが多い。作業時間は基本的に9時半から15時ごろ。無理をせず、ゆっくりとしたペースで進められている。

震災当初は物資が圧倒的に不足し、がれきの処理や避難所の支援活動などの緊急的な作業も多かったことから、ボランティアの手はいくらあっても足りない状態だったという。しかし1年経った今、被災者の生活の場は避難所から仮設住宅に移り、ボランティアの役割も変わりつつある。

大船渡市社協 復興ボランティアセンター

社会福祉協議会の伊藤勉さんによると、「1年経って、現在はボランティアに対するニーズも、ボランティアに参加する人数も落ち着いてきました。今では基本的に被災者から要望の上がったことに対して支援するようにしています。ボランティアだからと言って、押し付けの支援になっては意味がありません」とボランティア運営の難しさを語る。
2012年3月現在、ボランティア作業を行っているのは週末の金、土、日曜の3日間限定となっている。参加は電話で受け付けおり、基本的に飛び入り参加はできない。日々の活動の様子は公式ブログにアップされており、その週の活動内容と必要人数はブログで予告しているので、その状況を見ながら参加を判断するのがお薦めだ。

伊藤氏によれば、ボランティア参加について、最低限準備してほしいのは下記の通り。
・汚れても良い服装
・宿泊場所、交通手段、食事を自分で確保できること
・ボランティアセンターまで自分で来られること
長靴、スコップ、バケツなどの各種作業道具などはセンターで用意してくれる。

なお、大船渡へは電車で来られないため、他地域からの移動は自家用車やレンタカー、もしくは高速バスとなる。沿岸部を路線バスの数はごく少ないので注意したい。市内のホテル等も復興関係者で連日混み合っているので、宿泊場所の事前確保も必須だ。

復興が進む大船渡ではあるが、現在でも仮設住宅に暮らす人々は約1,800世帯、4,500人にものぼるという。その他にも被災した自宅に住む「みなし仮設」の人々も多い。ボランティアに期待されているのは、こういった被災者の過酷な生活を少しでも楽にしてあげられる、後方支援のような活動である。

大船渡市社協 復興ボランティアセンター

「この1年でのべ27,000人のボランティアの方にご協力をいただきました。でも、これからも細く長く、ボランティアの支援は必要となっていくと思います。どなたでも参加していただけるので、ぜひ一緒に、大船渡の復興を手伝ってください」と伊藤氏は語る。

ボランティアに参加するのは、被災地を訪れる際の「幾つかある目的のひとつ」であっても良い。名所を見て回って、泊まって美味しいものを食べて、お土産を買って、さらに、ボランティアで汗を流す。こういった観光旅行を兼ねた計画も大船渡なら可能だ。「気になっているし応援したいけど、まだ被災地に行ったことは無い」という人は、大船渡から最初の一歩を踏み出してみてはいかがだろう。

大船渡市社協 復興ボランティアセンター
所在地:岩手県大船渡市盛町字下舘下14-1 総合福祉センター駐車場内
電話番号:090-7320-6504
ボランティア受付(8:30~17:00)
作業日:毎週金、土、日曜日
http://ameblo.jp/ooshakyo/

大船渡でボランティア

2012年3月8日 木曜日

震災から2年が経過しているが、被災地では今もなお、多くの支援を必要としている。作業内容は、これまでの瓦礫撤去などから、引っ越しや解体作業などの個々の対応や地域づくりなどに変化してきている。

大船渡の復興支援に携わるにはどうすれば良いのかを、簡単に紹介しよう。

大船渡市社協復興ボランティアセンター

大船渡市社協 復興ボランティアセンター

 大船渡社会福祉協議会が運営するボランティアセンター。現在も、県内・県外の各種団体や個人など、多数の参加により活動が進められている。震災から2年経った現在の作業は、引っ越し、漁具整備、個人宅の解体作業、大工補助などである。完全予約制なので、まずはセンター(090-7320-6504)に電話をしてみよう。

さんさんの会

大船渡市内でレストランを営むオーナーが、震災の翌日から自己資金で食材を買い集め、食べ物をあちこちの避難所に届け出したのが活動の始まり。現在も、「食べる」事に少しの幸せをプラスすることで美味しさを多くの人に提供し、人と人を繋ぐことができるのではないかと考え、おかずを作って届けるなどを主とした活動を続けている。

遠野まごころネット

東日本大震災の岩手県沿岸部の被災者の方々を支援するべく、遠野市民を中心として結成されたボランティア集団。沿岸地域への移動時間が1時間という遠野市の地の利を活かし、全国各地からのボランティアや支援物資等を受付けている。現在の作業は、瓦礫撤去から地域づくりや農業支援へとシフトしてきている。個人でも団体でも参加可能だが、必ず事前登録が必要。

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ボランティア活動は、その団体により形式が大きく異なり、多くの団体では、ホームページ上で募集中のボランティア内容が公開されている。申込方法も、パソコンでのフォーム入力、FAXの送信、メールの送信、直接電話など、いろいろな方法があるので、それぞれのホームページで確認をするとよい。

また、現地までの交通手段を用意しているところや、現地での生活場所を確保しているところなどもある。団体によっては、現地入り、宿泊施設の確保、食料の確保など自分で行うところも多いので、予め確認が必要。しかし、いずれにしろ、被災地の方々の迷惑にならないよう、自分の身の回りのことには責任を持って参加しよう。

■ボランティアの心得

ボランティアに参加しようと思ったなら、最低限のマナーを心得ていき、ボランティア活動が被災地の人々や他のボランティアの負担や迷惑にならないよう心掛けたい。

1.被災地へ向かう前に、現地の情報をきちんと収集し、自身の判断と家族の理解を得ること。

2.被災地での宿や飲食物は自分で事前に用意すること。野営や野宿は、住民の迷惑になるのでやってはならない。

3.「ボランティア活動保険」に加入しておくこと。居住地の社会福祉協議会でし、加入者証を持参しよう。活動中などに怪我をした場合や人に怪我をさせてしまった場合、さらには物を壊してしまった場合などを補償する保険だ。

4.自身の体調管理をしっかり行い、決して無理はしないこと。ボランティア活動には、危険や重労働を伴う。無理をして、かえってまわりのボランティアや現地の方に迷惑をかけるようなことはあってはならない。

5.被災した方々の気持ちやプライバシーの配慮を忘れないこと。写真撮影は特別な理由がない限りは控えた方が良い。

■服装・持ち物

作業内容により必要なものも異なるが、以下のものは用意をしておいた方が良い。

●長袖、長ズボン
●安全靴、長靴(踏み抜き防止インソール)
●タオル
●軍手、ゴム手袋
●マスク
●ゴーグル
●雨合羽
●飲食物